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ボタン電池でDFPlayerを動かす(LR44 → SR44)
電子工作で利用される主にボタン電池は、以下の2つです。
- CR2032(3V)
- LR44(1.5V)
しかし同じボタン電池でも、用途に合わせて様々な種類が存在しています。
型番 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
CR2032(二酸化マンガンリチウム電池) | 低温環境向け 値段が安い | 時計、電卓など |
BR2032(フッ化黒鉛リチウム電池) | 高温環境下でも出力安定 値段が高い | バックアップ電池など |
型番 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
LR44(アルカリ電池) | 値段が安い | 一般小型機器 |
SR44(酸化銀電池) | LR44に比べて約2倍のパワー 値段が高い | パワーを要する一般小型機器 |
SR44W(酸化銀電池) | 大電流で動作する機器向け | 多機能デジタル時計 |
SR44SW(酸化銀電池) | 小電流で動作する機器向け | アナログ時計 |
PR44(空気亜鉛電池) | 大容量(LR44の6倍)電圧が下がらない値段が高い | 補聴器 |
中でも『LR44』には、出力の高い『SR44』という上位モデルが存在しています。
この『SR44』を使えば、LR44ではパワー不足で動かすことができなかった回路も動かすことができます。
※『SR44』もしくは『SR44W』どちらでも構いません。
以下は、実際に『SR44』を使って、DFPlayerというMP3プレーヤーモジュールを動かした様子です↓
LR44を3個直列に並べたときには、音が途中で切れたり、まともに再生することができませんでしたが、SR44に差し替えると、正常に音声を再生することができました。
もちろん、SR44が万能というわけではなく、
- 値段がグンと高くなる(2倍~3倍)
- 入手性が悪い(一般的なお店では売ってない)
というデメリットこそあります。
しかし、形状や追加回路も必要なしに出力だけアップできるのは、とても便利です。
元々、ボタン押すとチャイムが鳴るおもちゃがあって、「そのチャイムを別の音に変えたいなぁ」という思い付きから、この方法へと辿り着きました。