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【マイコン比較】電子工作向けの定番マイコンを紹介!
今回は、電子工作向けに利用されている定番マイコンについて紹介します。
「電子工作を始めてみたいけど、どのマイコンを選べばいいのか分からない」
「種類が多すぎて、どのマイコンにするか迷っている」
「一体、何が違うの?」
という方、ぜひ参考にしてみて下さい。
定番マイコンは『5種類』
現在、主流となっているマイコンは大きく分けて「5種類」
この中のマイコンであれば、どれを選んでも電子工作として使う分には差し支えありません。
ただし、各マイコンごとに、扱いやすさ・性能・値段などが違ってきます。
ご自分のレベル・予算・用途に合ったマイコンを選択してください。
Raspberry Pi シリーズ
マイコンの中で、最も人気・知名度のあるマイコンが「ラズベリーパイ」です。
特徴は「OS」を搭載できる事。
OSとは、コンピューターを制御するためのソフトウェアです。
「Windows10」や「Mac OS」という言葉を耳にしたことがあるとは思いますが、これがOSです。
ラズパイには「Raspberry Pi OS」というOSが用意されています。
OSには、人間が直感的に操作しやすい画面が用意されていたり、さまざまなソフトをインストールすることができるので、制御が簡単に行えます。
電子工作として使うには、ややオーバースペック(値段が高い)なところはありますが、サーバーとして使ったり、格安パソコンとして使ったり、幅広い使い方ができます。
Raspberry Pi Pico
ラズベリーパイのOSを搭載していないモデルです。
機能を最小限に絞り、コンパクトなサイズとなっているので、小さな装置にも組み込みやすいのが特徴です。
値段も安いので、コスト抑えた開発が可能です。
ただし、まだ発売してから年月が経っていないので、情報が少なめです。
サンプルコードやトラブル対処法などをネットで調べても出てこないことが多いので、初心者の方にはあまりオススメできません。
Arduino シリーズ
電子工作ブームの火付け役とも言えるマイコンです。
Arduino言語というシンプルなプログラムを使い、パーツを組み合わせるだけで、簡単に制御できるのが特徴です。
発売日が古いので、それほどスペックは高くありませんが、電子工作程度であれば問題ありません。
また、ネット上にたくさんの情報があるので、トラブルの対処にも困りませんし、やりたいことのサンプルコードは調べればすぐに出てくるでしょう。
M5Stackシリーズ
液晶付きが特徴のマイコンです。
時間やセンサーの測定値を表示する装置での利用がオススメです。
また、回路がうまく動かないとき、「どこでエラーが起きているのか?」「どんな状態なのか?」を把握するために、液晶が役に立ちます。
もちろん、他のマイコンでも液晶を取り付けることはできるのですが、わざわざ液晶にケーブルを繋いだり、液晶に表示させるための通信コードを書く必要があり、面倒なことが多いです。
なお、M5Stackには専用のセンサーモジュールやモーターコントローラーがたくさん用意されており、初心者の方でも繋ぐだけで簡単に扱えます。
ESP32シリーズ
ESP32マイコンの特徴は、Wi-Fi&Bluetooth機能の両方が搭載されていること。
他のマイコンで無線機能をに繋ごうとすると、別売りの無線モジュールを購入する必要があったり、長い通信コードを書く必要があり、意外と面倒です。
ちなみに最近では、Bluetooth機能搭載の「Arduino Nano 33 BLE」(2022年1月発売)、Wi-Fi機能搭載の「Raspberry Pi Pico WH」(2022年6月発売)のようにESP32以外の無線機能を搭載したマイコンが続々と登場してきています。
ところが、それらの最新マイコンは、まだまだ入手性が悪いです。
購入制限があったり、すぐに売り切れてしまいます。
対してESP32は、在庫が豊富で入手性も抜群です。
サイズも小さく、値段も安いので、Iot製品の量産にもオススメです。