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【Fusion360】つまづいた事まとめ

スケッチの移動ができない

「移動コマンドでスケッチを移動しても、動かない・元に戻ってしまう」

または、なぜか一部だけ回転して、変な形になってしまうことがあります。

Fusion360では自動でスケッチ同士を繋いで、ポジションを保持する機能が備わっています。

スケッチを描いた際、どこかの線や中心点に合わせませんでしたか?

これが拘束のきっかけとなり、自由に移動できない原因となっています。

最初のうちはやっかいな機能に思えるかもしれませんが、修正の際、全て連動して動いてくれる大事な機能です。

「円」や「線」のスケッチが移動ができない場合

これを解決するには、スケッチ編集画面に移動して、パスの上で右クリック → [一致を解除]という作業が必要です。

「円」のスケッチの一致を解除

「四角形」のスケッチが移動ができない場合

四角形のときは、四辺すべてに[一致を解除]を行う必要があります。

つまり、四角形を維持したまま移動するには、4回[一致を解除]を行います。

四角形の一致を解除

「一致を解除」を何度やってもダメな場合

重なっている別のスケッチに[一致を解除]を行っている可能性があります。

パス上でマウスの左クリックを長押しして下さい。

重なっている要素リストが表示されるので、動かしたい要素を選択して[一致を解除]を行ってみてください。

重なっているスケッチの一致を解除

どうしても解除できないときの最終手段

拘束マークの説明

スケッチを選択すると表示される拘束マークを一つずつ削除してみてください。

キーボードの[DELETE]もしくは、マウスを右クリック → [削除 ×]でも大丈夫です。

スケッチの中心にカーソルを置かないと表示されない拘束マークもあるので、見落とさないよう注意してください。

選択したいボディまたはスケッチを選択できない

例えば、ボディを選択したいのにスケッチが選択されてしまったり、スケッチを選択したいのにボディが選択されてしまったり・・・

選択したい要素がうまく選択できない場合があります。

①移動パネルを使う

こんなときは、移動コマンドを選択した際に画面右に表示される移動/コピーパネルの中にある[オブジェクトを移動]という項目を変更してください。

移動パネル

②ボディを選択不可にする

画面左のボディ名を右クリックすると、[選択可能と選択不可を切り替え]という項目があります。

これをクリックすると、このボディは選択できなくなります。

ボディを選択不可

ボディ名の頭にあるアイコンに禁止マークが付いたら、選択不可となっている目印です。

禁止マーク

もう一度、[選択可能と選択不可を切り替え]をクリックすると、禁止マークが消え、選択不可が解除されます。

スケッチを編集すると、ボディが崩れる

「スケッチを修正したら、ボディがめちゃくちゃになってしまった・・・」

おそらく、Fusion360を使い始めの頃に、みんな経験のある話だと思います。

これを理解するには、”スケッチ編集は過去を編集している”という事を知る必要があります。

よくドラえもんとかであるじゃないですか。

「過去を変えたら、未来も変わってしまうんだ!」

なんて話が。

スケッチ編集も全く同じで、過去に描いたスケッチを編集したので、現在のボディの形状も変わってしまったのです。

だから、「崩れる」というか「形が変わる」のは正しい姿です。

じゃあ、どうすればいいのか?

しっかりスケッチを書くことが大事だと気づきました。

「だいたいこれくらいかな?」という適当な数値で押し出したり、フューチャ編集に頼らない。

スケッチだけで寸法や形状が把握できる設計ができていれば、修復も簡単です。

また、しっかりスケッチが描けていれば、スケッチの編集に合わせてキレイにボディも連動してくれます。

逆に余計な修正をしなくて済むので、作業効率も格段に良くなります。

特定の形状で押し出したい

円とか四角のような単純な形状ではなく、円と四角を組み合わせた複雑な形状を作りたいときは、別々にスケッチを書いてはいけません。

同じスケッチ内に書いてください。

組み合わせた様々なパターンの形状で押し出すことができます。

特定の形状を押し出し

線分(パス)を押し出したい

円や四角形で描いたスケッチと違い、線分はデザイン画面の[押し出し]で選択することができません。

線分の押し出しは、スケッチ編集画面で行います。

パス上でマウスを右クリックすると、[押し出し」の項目が表示されます。

線分の押し出し

ちなみに[押し出し]を行うと、デザイン画面に移動するので、画面上の[作成]ー[厚み]で立体的な形を作成することができます。

線分の厚み
線分パスから作成した立体図形

押し出しを曲げたい

[スイープ]機能を使用します。

まずは、断面と長さのパスを用意します。

断面と長さのパス

[スイープ]コマンドを選択し、プロファイル(断面)とパスを選択するだけです。

スイープ機能で作成した押し出しの曲げ

※長さのパスが断面の中心に配置しておく必要があります。パスを断面の中心から書き始めるか、あらかじめ[移動]コマンドの[点から点]を使って、パスの始点を断面の中心に合わせておいて下さい。

フィレットを戻したい

フィレット

フィレットを戻すには、フィレットを施した角を選択して、キーボードの[BackSpace]キーを押してください。

※中には戻せないフィレットもあります。

スケッチをコピーしたい

デザイン画面で、[移動/コピー]コマンドを使うと、[コピーを作成」のところがグレーアウトして選択できないようになっています。

スケッチのコピーを作成するには、デザイン画面ではなく、スケッチ編集画面で[移動/コピー]コマンドを使ってください。

スケッチ編集画面で[移動/コピー]コマンド

別の新しいスケッチにコピーを作成したい時

1.コピーしたいスケッチの編集画面でキーボードの[Ctrl]+[C」を押す

2.スケッチ編集を終了して、デザイン画面に戻る

3.[スケッチを作成]コマンドをクリック

4.キーボードの[Ctrl]+[V」を押す

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運営者プロフィール
コダマ

職業はIT系フリーランス。過去、電子配線業務の経験が10年ある為、はんだづけも得意です。宮崎県在住、30代・2児の父親。

プロが教える!イチからわかるハンダ付けのコツ(工学社)の著者です。

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