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カード排出ユニット(カードガチャの機構)

カードを一枚だけ排出するユニットを作成しました。

ゴムタイヤでカードをスライドさせているだけのシンプルな仕組みですが、確実にカード一枚だけ排出できます。

カードが排出されると、そのカードを人の手で完全に抜き取るまで、次々と他のカードが排出されてしまうこともありません。

また、カード同士が摩擦でくっついて数枚同時にスライドしてしまわないように、出口部分にカードが一枚分だけしか通らない隙間を空けたストッパーを設置しています。

カードの上に置いてある電池は『重り』です。

実験に使っていた中古トレカは、反っていたり、ラメなどの装飾によりカード表面に凹凸があるので、この重りを使って、タイヤとカードが完全に密着するようにしています(ゴムやばねでも可)

使用パーツ

カード排出ユニットの全体画像(カードを乗せていない状態)

『タミヤの楽しい工作シリーズ』を使って、誰でもお手軽に再現できる構造になってます。

組み立て方

カード排出ユニットの組み立て手順を紹介します。

分かりにくい部分は、この記事の最初に紹介している動画を見てください。

モーターギアボックスを組み立て

カードをスライドさせるために最も重要となるパーツです。

ミニモーター薄型ギアボックスは、ギアを配置する場所によって2種類のギア比を選択することができます。

完成したミニモーター薄型ギアボックス

今回はトルク力重視の「ギア比:149.9:1」を使用しました。

ギアボックスにタイヤを取り付け

カードをしっかりとキャッチしてスライドさせるためには、摩擦力の高いローラーが必要です。

そこで今回はミニ四駆に付いていたタイヤを使用しました。

タイヤを取り付けたモーターギアボックス

ただし、ミニ四駆のシャフト径は2mmですので、2.8mmのドリルを使い穴を大きく加工しました。

このミニ四駆のタイヤを先ほど作成したギアボックスのシャフトの先に取り付けます。

フレームを組み立てる

ユニバーサルプレートで本体となるフレームを組み立てます。

まずは、カードの通り道となるガイドを作成します。

プレートを使って作成したカードの通り道となるガイド

次にモーターを取り付けるためのプレートを取り付けます。

タイヤとカードがわずかに設置するくらいにスペーサーを使って高さを調整します。

タイヤが上に出て過ぎてしまうと、カードを持ち上げてしまい、ストッパーの隙間にうまく入らなくなってしまいます。

フレームに取り付けたモーター(表)
フレームに取り付けたモーター(裏)

モーターの取り付け位置が中央ではなく右にずれていますが、これは意図的なものではありません。

プレートの取り付け穴の位置がうまく合わなかっただけです。

ストッパーの取り付け

出口部分にカード一枚分だけが通る隙間を空けたストッパーを設置します。

実際には、カード1.5枚分くらいの隙間を空けておくとちょうど良い感じになると思います。

カード一枚と0.5枚分の厚さの紙を挟んで、ねじ止めします。

フレームに取り付けたストッパー

スイッチと電池をつなぐ

単3電池ボックス(2本用/スイッチ付)を組み立てて、電池をつなげば完成です。

スイッチと電池をつなぐ

カードガチャはもちろんのこと、この他マイコンを使って、出口にセンサーを取り付けたり、排出枚数をカウントしたり、色々な使い方ができると思います。

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運営者プロフィール
コダマ

職業はIT系フリーランス。過去、電子配線業務の経験が10年ある為、はんだづけも得意です。宮崎県在住、30代・2児の父親。

プロが教える!イチからわかるハンダ付けのコツ(工学社)の著者です。

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