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『フォトカプラ付きリレーモジュール』の使い方・配線方法
フォトカプラ付きリレーモジュールとは?
フォトカプラ付きリレーモジュールは、小さい電流をトリガーにして、大きな電流をコントロールするためのパーツです。
例えば、マイコンでモーターを制御したいとき。
モーターを動かすにはとても大きな電流が必要です。
しかし、マイコンや装置などから出力される「信号」と呼ばれる電気は、とても微弱な電流です。
このまま信号をモーターに繋いだとしても、電流不足でモーターを動かすことはできません。
そこで必要となるのが、微弱な信号を使ってモーターに必要な電流を送り込むための部品です。
その代表的な電子部品となるのが、以下の4つになります。
- トランジスタ
- FET
- フォトカプラ
- リレー
各部品それぞれに特徴があり、フォトカプラ付きリレーモジュールは、その名前の通り『フォトカプラ』と『リレー』を組み合わせたものです。
フォトカプラは、小さい電流は得意だけど、あまり大きい電流は流せません。
リレーは、大きい電流を流すことはできるけど、小さい電流が苦手です。
2つの部品で苦手な部分を補いあうことで、微弱な信号を元に大きな電流を流せる仕組みになっています。
配線方法
入力側
- DC+ ⇒ +電源
- DC- ⇒ GND
- IN ⇒ 信号
出力側
- NC(ノーマルクローズ) ⇒ 信号がOFFのときに繋がる配線
- COM(コモン)
- NO(ノーマルオープン) ⇒ 信号がONのときに繋がる配線
ジャンパー設定
今回使用するフォトカプラ付きリレーモジュールは、あらかじめジャンパーによる設定が必要です。
- L(低レベル)・・・ 0V ~ 1.5V
- H(高レベル)・・・ 3V ~ 5V
これは、
「信号ラインが0V(GND)になってパルスが出力されるか?」
「信号ラインがプラス(3V以上)になってパルスが出力されるか?」
を示しています。
例えば、オシロスコープ(もしくはテスタ)を[DC+]と[IN]に当ててみて、パルスが確認できれば、ジャンパーは「H」に設定します。
[DC-]と[IN]でパルスが確認できるときは、ジャンパーは「L」に設定します。
動作確認用テスト回路
電源を入れると、リレーの「カチ」という音がして、LEDが点灯するテスト回路です。
HIGHレベル(ジャンパーをHにする場合)
LOWレベル(ジャンパーをLにする場合)
使用したもの
今回使用したものは12V用ですが、5Vタイプや3Vタイプもあります。