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ヘアアイロンの断線故障を自力で修理・分解(ヴィダルサスーン マジックシャイン)

温度ランプが点灯していないヘアアイロン

今回の家電修理は、ヘアアイロン(ヴィダルサスーン スチームストレートアイロン VSS-7101/KJ)

「使っていると突然、電源が切れる」という症状でした。

原因

原因はおそらく、ケーブルの断線。

もしくは、回転軸となる部分に何らかの異状が発生している可能性が高いです。

実際にケーブルをクルクル回転させてみると、一周くらいしたところで電源が切れてしまいました。

分解

マイナスドライバーを使って、回転軸に被せてあるキャップを取り外します。

すると、ネジが隠れています。

回転軸に被せてあるキャップを取り外し

このネジを外すと、制御基板が出てきます。

分解したヘアアイロン

目視では、異常なし。

おそらくもう片方にも基板が隠れていると思いますが、面倒なので今回はノータッチ。

もし、温度が上がらない・液晶が表示されないなどの症状がある場合は、もう片側のアイロンも分解する必要がありそうです。

調査

筒状の金属端子の中に、棒状の端子を挟みこむことで、回転機構を形成していました。

たしかにこの構造なら、回転の負荷をうまく逃がすことができそうです。

しかし、この回転部分には目立つ破損はなし。

少し汚れていたので、一応、拭いてキレイにしてみましたが、症状は改善せず。

金属端子を綿棒で清掃

そこで、コンセントに差し込む側のプラグとこの棒状の端子の導通をテスターで確認してみたところ、異常あり。

テスターで導通チェック

これで、原因は「ケーブルの断線」であることが、ほぼ確定しました。

修理

この時点では、ケーブルのどこが断線されているかは分かりません。

しかし、基本的にはケーブルに負荷が掛かっているところが一番断線しやすい部分。

実際にクネクネ動かしてみると、どこに負荷が一番掛かっているか?分かると思います。

今回で言えば、モールドとケーブルの境目が怪しい・・・

ケーブルの断線が疑われる箇所

ということで、根元の硬いモールドのギリギリを切断。

根元の硬いモールドのギリギリを切断

ニッパでモールドを切り裂いて、中からケーブルを掘り出しました。

ニッパでモールドを切り裂いて、中からケーブルを掘り出し

あとは、ケーブルの被覆を剥いて、ハンダ付けで再接続。

ハンダ付けする前に、熱収縮チューブを通し忘れないように注意してください。

熱収縮チューブを通してハンダ付け

熱収縮チューブだけでは不安だったので、周りをグルーガンで固めて補強しました。

ホットボンドで固めて補強

グルーガンの使い方については、下記の記事も参考にしてみて下さい↓

グルーガンで失敗しないコツ

動作チェック

組み立てて、電源ON。

ケーブルをくるくる回しても、電源が切れることはありません。

無事、修理完了です。

温度ランプが点灯しているヘアアイロン
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コダマ

職業はIT系フリーランス。過去、電子配線業務の経験が10年ある為、はんだづけも得意です。宮崎県在住、30代・2児の父親。

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