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ニンテンドースイッチのプロコン修理(ジョイスティック交換)
ニンテンドースイッチのプロコンがおかしくなってしまいました。
カーソルが勝手に動いて、思い通りにコントロールすることができません。
操作しても動いてくれないときもあります。
![カーソルが勝手に動いて、思い通りにコントロールすることができないマイクラのキャラクター](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-8.gif)
いわゆる「ドリフト問題」ってやつです。
コントローラーが効かなくなる「ドリフト問題」
![ドリフト問題とは?](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-5-1200x675.jpg)
ドリフト問題とは、コントローラーのスティックに触れていなくても、勝手に操作されてしまう問題です。
「内部への埃の侵入」「スティックの操作を検知する接触部分がすり減ること」が原因とされています。
最新モデルのニンテンドースイッチでは、このドリフト問題は改善されつつあるようですが、設計上、完全な解決は難しいようです。
エアーダスターや接点復活剤では直らない
![エアーダスターや接点復活剤では完全に直すことはできない](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-10-1200x675.jpg)
ネット上では、
「ジョイスティック内部に削れた樹脂が溜まっているから、エアーダスターで吹き飛ばせばいい」
「汚れた電気接点のところを接点復活剤で掃除すれば直る」
なんて情報もありますが・・・いずれも一時的に解消するだけ。
またすぐに再発してしまいます。
そこで今回は、根本的にドリフト問題を解決するために「ジョイスティックを丸ごと部品交換する方法」について紹介します。
ちなみに半年前、同様のドリフト問題を発症してジョイスティックを丸ごと交換した右スティックは、現在も快適に使えています。
よって、同様の症状でお悩みの方も、ジョイスティックの交換で症状が改善する可能性はかなり高いと思われます。
修理の難易度は非常に高い
![難易度MAX!!](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-7-1200x675.jpg)
はんだごてを使って、基板から部品を取り外す作業が必要です。
はんだごての技術のない方は、無理せずに、新しいコントローラーを購入する方が時間をムダにしなくて済みます。
非純正品で良ければ、同じ機能のプロコンが3,000円で購入可能です。
交換するジョイスティックの準備
プロコンの分解からジョイスティック交換までの修理手順
プロコンの分解手順を紹介します。
1.グリップの取り外し
左右それぞれの底側にあるネジを外します。
![左右の底側にあるネジを外す](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-1-1200x675.jpg)
グリップを下に引き抜くように外してください。
![グリップの取り外し](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-13-1200x675.jpg)
2.保護カバーの取り外し
背面のネジ4本を外します。
![背面のネジ4本を外す](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-2-1200x675.jpg)
半透明の保護カバーを取り外します。
![背面透明カバーの取り外し](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-14-1200x675.jpg)
バッテリーを取り外します。
![バッテリーを取り外し](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-15-1200x675.jpg)
3.中を開く
5箇所のネジを外します。
![5箇所のネジを外す](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-3-1200x675.jpg)
マイナスドライバーを差し込み、中を開きます。
![マイナスドライバーを差し込み、中を開く](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-16-1200x675.jpg)
![手で中を開いている様子](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-17-1200x675.jpg)
黒いストッパーをピンセットで持ち上げ、コネクタを取り外します。
![黒いストッパーをピンセットで持ち上げ、コネクタを取り外し](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-18-1200x675.jpg)
![ケーブルが外れた状態](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-19-1200x675.jpg)
4.基板の取り外し
6箇所のネジを外します。
![6箇所のネジを外す](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-4-1200x675.jpg)
真ん中の下あたりある白いパーツ(ランプを点灯させるためのパーツ)を取り外します。
![真ん中の下あたりある白いパーツ(ランプを点灯させるためのパーツ)を取り外し](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-20-1200x675.jpg)
スティックの先端ゴムを取り外します。
![スティックの先端ゴムを取り外し](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-21-1200x675.jpg)
まだ他にも基板に繋がっているケーブルがあるので、基板だけをコントローラー本体から完全に切り離すことはできませんが、一応これで修理できる状態にはなりました。
![基板を持ち上げ、裏面の状態を見せている様子](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-22-1200x675.jpg)
5.ジョイスティックの交換
さて、ここからが本番です。
壊れたジョイスティックを基板から取り外さなくてはいけません。
![基板に半田付けされている壊れたジョイスティック](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-23-1200x675.jpg)
複雑な作業になるので、この作業はぜひ動画でご覧ください(当ページの一番上に掲載しています)
はんだごて一本ではピン全てを同時に温めることはできないので、ジョイスティックを壊して、ピンを4分割させています。
4分割できれば、同時に温めるピンは2本程度で済むので、取り外しも楽になります。
![ニッパを手に持って作業開始](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-24-1200x675.jpg)
![ジョイスティックをニッパで切断して破壊](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-25-1200x675.jpg)
![はんだごてを当てて、基板からジョイスティックを取り外している様子](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-26-1200x675.jpg)
壊せそうなところは全て壊して、外せるところから外していきましょう。
![破壊したジョイスティック](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-27-1200x675.jpg)
![壊したジョイスティックをはんだごてを当てて基板から取り外す](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-28-1200x675.jpg)
取り外した部品は、こんな感じでバラバラです。
![取り外した部品は、こんな感じでバラバラ](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-29-1200x675.jpg)
無事にジョイスティックを取り外すことができたら、基板の穴を塞いでいるハンダをはんだ吸い取り線を使って、全て吸い取っていきます。
![基板の穴を塞いでいるハンダをはんだ吸い取り線を使って吸い取っていく](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-30-1200x675.jpg)
基板に新しいジョイスティックを差し込みます。
※うまく入らない場合は、「基板の穴にはんだが残っていないか?」「ジョイスティックのピンが曲がっていないか?」を確認してください。
![基板に新しいジョイスティックを差し込む](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-31-1200x675.jpg)
ジョイスティックと基板が密着するように、手で押さえつけながらはんだごてで仮止めします。
![ジョイスティックと基板が密着するように、手で押さえつけながらはんだごてで仮止め](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-32-1200x675.jpg)
全てのピンにハンダを盛ります。
![全てのピンにハンダを盛る](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-33-1200x675.jpg)
これでジョイスティックの交換は完了です。
![ジョイスティックの交換は完了](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-34-1200x675.jpg)
6.番外編(誤って断線してしまったケーブルの修理)
どうやら作業中に別のところに負荷を掛け過ぎてしまったようで、ケーブルが切断されていました。
はんだ付け部分からポキッと折れたような感じです。
![誤って断線してしまったケーブル](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-35-1200x675.jpg)
複数のケーブルが束になったフラットケーブルなので、一本ずつ加工できるように先っぽを少しだけカッターで切り裂き、ケーブルの被覆を剥きます。
![ケーブルの被覆を剥く](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-36-1200x675.jpg)
はんだづけして元の状態に戻します。
![はんだづけして元の状態に戻す](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-37-1200x675.jpg)
これで修復完了です。
![修復完了](https://www.ekit-tech.com/wp-content/uploads/20230215-38-1200x675.jpg)