最終更新日
記事公開日

『Arduino Pro Mini』レビュー&使い方

Arduino Pro Mini

今回は『Arduino Pro Mini』マイコンの使い方について解説します。

「Arduino Pro Miniって、他のマイコンと何が違うの?」

「プログラムコードを書きこむ方法が分からない」

という方、ぜひ参考にしてみてください。

※今回使用しているのは純正品ではなく、サードパーティー製の『KKHMF Pro Mini』です↓

KKHMF Pro Mini(3.3V・8M) Arduino用 - Amazon

Arduinoシリーズはオープンソースのため、他の設計者・製造業者が互換機を販売することができます。

よくわからないメーカーの激安品はさすがにオススメできませんが、基本的に互換機でも品質に問題はありません。

互換品であれば、純正品の約半額以下で購入できますよ。

Arduino Pro Miniの特徴

(横)34mm × (縦)18mm

何といっても、その小ささです。

(横)34mm × (縦)18mmしかありません。

一円玉2枚分くらいの大きさしかありません。

しかし、サイズを最小限に抑えるために、プログラムコードを書き込むための回路が省かれています。

そのため、書き込み装置を別に用意しなくてはいけません↓

FTDI USBシリアル変換アダプター(5V/3.3V切り替え機能付き)- スイッチサイエンス

なお、クロック周波数が低め。

性能は貧弱ですが、電子工作に使用する分には十分です。

むしろ電力を使用しない分、ずっと監視が必要だったり、できるだけ長時間駆動する装置に向いています。

メリット

  • サイズがコンパクト
  • 省電力
  • 値段が安い

デメリット

  • プログラムコードを書き込むための装置が必要
  • クロック周波数が低いので、高速な処理はできない

Arduino Pro Miniの使い方

Arduino Pro MiniのLチカ

Arduino Pro Miniを使って、Lチカ(LEDを点灯させること)までやってみます。

Lチカ手順

ざっくりした流れは、以下の通り↓

  1. ピンヘッダをはんだ付け
  2. 回路を組む
  3. プログラムコード作成
  4. 書き込み機と接続
  5. ジャンパーピンの切替
  6. Arduino IDEの設定
  7. 書き込み実行

1.ピンヘッダをはんだ付け

まずは、付属してあるピンヘッダのはんだ付け。

ブレッドボードに差し込んだ状態ではんだ付けすると、キレイにできますよ。

ピンヘッダをはんだ付けしたArduino Pro Mini

2.回路を組む

LEDは抵抗内蔵型を使用します。

LEDのアノード(足が長い方)を10Pinに、カソード(足の短い方)をGNDに接続します。

(今回は2Pinを使いましたが、2~13なら、どれを使用しても構いません)

KKHMF Pro MiniのLED配線・ピン配置()

3.プログラムコード作成

プログラムコードを作成します。

2PinにHIGHの信号を出力するだけの簡単なコードです。

#define LED_PIN 2

void setup() {
    pinMode(LED_PIN, OUTPUT );
}
void loop() {
    digitalWrite(LED_PIN, HIGH );
    delay(100);
    digitalWrite(LED_PIN, LOW );
    delay(300);
}

4.書き込み機と接続

書き込み装置(USBシリアル変換アダプター)を使い、Arduino Pro Miniにプログラムコードを書き込みます。

書き込み装置(USBシリアル変換アダプター)とArduino Pro Miniを接続

今回使用したArduino Pro Miniとシリアル変換アダプターは直接繋ぐことができましたが、製品によってPinの配置が違う場合があるのでご注意ください。

Arduino Pro Miniとシリアル変換アダプターのピン配線

5.ジャンパーピンの切替

今回使用しているシリアル変換アダプターは、5Vと3.3Vをジャンパーピンで切り替えることができます。

今回使用しているArduino Pro Miniは、『3.3V・8MHz』タイプなので、ジャンパーピンを5Vから3.3Vの方に差し替えておいて下さい。

シリアル変換アダプターのジャンパーピン切替(5V/3.3V)

6.Arduino IDEの設定

Arduino IDEの設定をArduino Pro Mini用に変更します。

Arduino IDEの設定画面

Arduino IDEを起動し、画面上にある[ツール]を選択し、下記の項目を変更してください。

  • ボード:” Arduino Pro or Pro Mini”
  • プロセッサ:”ATmega328P (3.3V, 8MHz)”
  • シリアルポート:”COM?”

ボードの”Arduino Pro or Pro Mini”は、[Arduino AVR Boards]の中にあります。

シリアルポートのCOMナンバーは、各々で違います。

シリアルポートが表示されない?

シリアルポートが表示されない(グレーアウトして選択できない)場合があります。

そのときは、3分ぐらい放置してみて下さい。

出てくるのが遅いだけです。

7.書き込み実行

Arduino IDEから[マイコンボードに書き込むボタン]を押すと、プログラムコードの書き込みが始まります。

コンパイルしている時間が1分ぐらい掛かる場合があります。

「ボードへの書き込みが完了しました」と表示されれば、終了です。

Arduino Pro Miniを使った作例

Arduino Pro Miniを使った猫よけ水鉄砲

Arduino Pro Miniを使い、猫よけ水鉄砲を制作しました。

知り合いに「これと同じの作って↓」と頼まれて作ったものです。

試行錯誤な日々: 電動水鉄砲で猫よけを作る方法

この記事のURLをコピー

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。また、* が付いている欄は必須項目となります。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

関連情報

  • 【2024年度版】マイコンおすすめランキングBEST5
運営者プロフィール
コダマ

職業はIT系フリーランス。過去、電子配線業務の経験が10年ある為、はんだづけも得意です。宮崎県在住、30代・2児の父親。

カテゴリー